診療科・部門のご案内

不整脈センター

スタッフ紹介

部長 池田隆徳 部長 池田隆徳
氏名 職名 専門領域
池田 隆徳 教授 循環器内科一般
藤野 紀之 准教授 アブレーション・デバイス治療
木下 利雄 院内講師(出向中) アブレーション・心電図学
湯澤 ひとみ 助教(出向中) アブレーション・薬物治療
小池 秀樹 助教(留学中) アブレーション・デバイス治療
篠原 正哉 助教 アブレーション・デバイス治療
秋津 克哉 助教 ブレーション・薬物治療
八尾 進太郎 助教 アブレーション・失神治療
矢野 健介 助教 デバイス治療・失神治療
和田 遼 助教 アブレーション・デバイス治療
岡野 喜史 客員講師 アブレーション・デバイス治療
臨床工学技士4名、臨床検査技師1名、専門看護師3名

診療内容・特色

不整脈センターは、不整脈による症状とQOL(生活の質)の改善、さらには心臓突然死の予知と予防を担う診療部門として設置されました。不整脈の診断・治療には特殊な技量を必要とすることが多く、専門的に管理する必要があるためです。現在、高度先端医療技術を駆使した不整脈の診断・治療を積極的に提供しております。診断においては、循環器領域の一般的な検査に加えて、不整脈に専門的な検査を多く取り入れています。心臓電気生理学的検査による診断、ティルト検査による失神の鑑別、心室レイトポテンシャルやT波オルタナンスなどの特殊診断装置を用いた致死性不整脈のリスク評価を全国に先駆けて行っております。治療においては、薬物療法のみならず、カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)、デバイス治療として人工ペースメーカ、体内植込み型除細動器(ICD)手術、心臓再同期療法(CRT)手術を積極的に推進しております。特に、心房細動のカテーテルアブレーションについては、近年、症例数を大きく延ばしており、全国から多くの患者さんが紹介されてきています。

研究

不整脈の診断と治療に関連する研究を日々行っています。設立されて間もないセンターですが、得られた研究成果を国内学会のみならず世界のメジャー学会あるいは雑誌を通じて発信していく準備を着々と進めています。発信された成果が日常臨床に還元できるよう、日々研鑽しています。

  • 心臓突然死の予知装置をすべて揃えているため、予期せぬ致死性不整脈の早期発見および心臓突然死の予防に関する研究を行っています。
  • 心房細動に対するカテーテルアブレーションの件数が大きく増えているため、これに関連した研究を複数行っています。
  • 薬物治療に関する研究も行っており、特に、新しいタイプの抗凝固薬の有用性に関する研究を行っています。

主な対象疾患・病態

徐脈性不整脈、頻脈性(上室性・心室性)不整脈、さらには不整脈をきたすおそれのある疾患を取り扱っております。
具体的には、(発作性/持続性)心房細動、心房粗動、発作性上室頻拍、心室期外収縮、心室頻拍、心室細動、WPW 症候群、ブルガダ症候群、QT 延長症候群、原因不明の失神、心停止既往例、心肺蘇生既往例などです。

地域連携への取り組み

実地医家の先生方の中で不整脈の管理に苦慮している症例は多いと思います。現在、不整脈センターを設置している医療機関は全国でも数施設のみであり、東京都の城南地区を含めた南関東地域では東邦大学医療センター大森病院のみとなっております。また、地域の研究会や医師会の講演会などを通じて不整脈・心電図に関する情報提供を随時に行っております。

紹介時のお願い

不整脈センターでは、月曜日~土曜日まで毎日不整脈専門医が外来で診療に当たっています。東京都、川崎市、横浜市だけでなく、全国から多くの患者さんを紹介していただいております。紹介状とともに手元にある検査結果のコピー(特に心電図と血液検査所見)を同封して頂ければ幸いです。

【外来担当】
月曜日・水曜日はセンター長、他の曜日はスタッフが診察いたします。

診療実績

主な検査・治療2021年度 ( )は前年度
心臓電気生理学的検査364 件
植込み型心電計(ILR)47 件
カテーテルアブレーション362 件
人工ペースメーカ植込み術(含交換術)(103)件
植込み型除細動器(ICD・WCD)手術(含交換術)(26) 件
心臓再同期療法(CRT・CRT-D)手術(含交換術)(14)件
リード抜去術(3)件
左心耳閉鎖デバイス(Watchman)留置術(8)件
ホルター心電図2,656 件
加算平均心電図128 件
ヘッドアップチルト試験(3)件

不整脈センタースタッフ