東邦発 E-health
知ってるようで知らない?検査のおはなし
花粉症とともに
皆さんご存じの花粉症の原因となる花粉は、春先に飛散のピークを迎えるスギやイネ科、秋に飛散するブタクサやヨモギやカナムグラをはじめとして、そのほかの花粉も含めるとほぼ通年飛散しています。
わが国での花粉症は約70%がスギ花粉症と考えられており、その原因は木材として加工しやすいスギを北海道の南部から九州にかけて広域に植林したためと言われています。
花粉症の原因物質となる花粉は医学用語でアレルゲンとよばれます。そしてアレルゲンが誘導する反応をアレルギーといい、この花粉症もアレルギーのひとつに分類されます。
身体に花粉などが侵襲してきた場合、人の目や鼻では異物に対して無害化しようとする反応が起きます。一般的にこの反応は身体にとって良い仕組みですが、花粉症などのアレルギーの場合では、この反応が過剰に起きてしまうことにより発症するといわれています。
この花粉症を診断するために行われる検査には鼻汁好酸球検査・特異的IgE抗体検査・皮膚テスト・誘発テストという検査がありますが、花粉症の診断は問診を含めて総合的に行われています。
今や国民病ともいわれる花粉症ですが、免疫システムや病態がいまだ十分に解明されていないため、完全な予防法や根治的治療法がないとされています。そのため、私たちは根気強く付き合っていく必要があります。
原澤彩貴
