呼吸ケアチーム

部長  落合 亮 一
部長 落合 亮 一
氏名 職名 専門領域
落合亮 一 教授 日本麻酔科学会認定指導医・専門医、
日本集中治療医学会専門医、
日本ペインクリニック学会専門医、
日本呼吸療法医学会専門医

概要

2011年1月より、活動を開始した新しい診療支援チームで、中央診療部門に属します。厚生労働省が進めるチーム医療の一つである呼吸ケアチーム(Respiratory care Support Team の略で通称、RST)は、人工呼吸管理中の患者を対象として、集学的なアプローチによって、人工呼吸器からの離脱促進を図ることがゴールです。

構 成

診療科を横断的に支援する本チームは、麻酔科医、呼吸器科医、 呼吸器外科医に加えて、看護部(3 学会合同呼吸療法認定士)、 リハビリテーション科(理学療法士)、口腔外科(歯科衛生士)、 臨床工学部、そして事務部(医事課、電算室)から構成されま す。本来、対象とされる急性呼吸不全のみならず、慢性呼吸不 全症例についても、人工呼吸器からの離脱、転院や在宅管理へ の移行も支援しています。

診療支援内容

急性呼吸不全に対して人工呼吸管理をお濃なる場合、人工呼吸 期間が延長するのに伴い、人工呼吸関連肺炎を高頻度に合併す ることが明らかとされたことで、人工呼吸器からの一日も早い 離脱が望まれます。しかし、呼吸不全の原因は多岐にわたり、 画一的なアプローチでは早期離脱は困難です。RST は、最新 のモニター機器に加えて、体外式陽陰圧呼吸器をはじめとする 様々な手段を利用することで、総合的な診療支援を目指してい ます。診療支援の対象症例は多岐にわたり、NICU における新 生児から肺炎のために緊急入院となった高齢者まで、また手術 後の呼吸不全から慢性呼吸器疾患の急性増悪まで、年齢も基礎 疾患も広範囲を支援することになります。
このため、単に人工呼吸器の換気設定を調節するのみでは早期 離脱は難しく、呼吸器メカニクスに基づいた換気設定に加えて 栄養管理、感染管理、そして循環管理を同時に考えることが必 要となります。
同時に、呼吸管理についての基礎的な教育活動もRST の重要 なプロジェクトになっています。人工呼吸管理に伴う危機管理 や、気管吸引などの手技に関わる問題、理学療法の基礎など、 その講演内容も多岐に亘ります。現在は、月1 回のセミナー を全医療者を対象に企画し、好評を博しています。
今後は、セミナーに留まらず、ハンズオンを主体としたトレー ニングを行うことで、危機管理にも対応することを計画してい ます。

今後

発足間もない RST のため、その診療支援内容が未だに普及し ていない面もありますが、一日も早い離脱を目指して、活動を 継続する予定です。より高度な呼吸管理を実現するためにも、 人工呼吸器の機種選定・保守管理に加えて全身状態を評価する ためのモニター機器の整備など、 RST の課題はさらに大きく なるものと考えます。
メンバーによる回診風景
メンバーによる回診風景