診療科・部門のご案内

先端健康解析センター

部長 中嶋 均 部長 中嶋 均
氏名 職名 専門領域
中嶋 均 教授 一般内科、消化器
財 裕明 講師 一般内科、消化器

業務内容

当センターは2011 年8 月から運用を開始した大森病院での検診業務を担当する部門です。これまでも大森病院では幾度となく計画は持ち上がっておりましたが、今回ようやく実現にこぎつけることが出来ました。名称の「先端健康解析センター」はいかにも堅苦しく、分かりづらいとのご批判も重々覚悟はしておりますが、この種の施設としては後発組であり既存の施設との差別化を念頭に名称を設定させていただきました。その業務内容もこれまでの検診とは一線を画し、また現在大森病院での診療レベルで実際に稼働している種々の検査機器を駆使し実施しています。このような立場から検査の項目をCT コロノグラフィー、MR マンモグラフィー、女性骨盤検診MR など最先端の画像検査を駆使した項目に絞ってスタートしました。また、受検者の利便性を考え、毎日の仕事の都合でなかなか休みが取れずウィークデ-の参加が難しい方々のために土曜日に検査を受けていただけるように日程を調整し、利用し易いスケジュールを心がけました。そして、2015年7月より、PET-CTがん検診も開始しました。ピロリ菌胃炎の有無も同時に検査する総合的がん検診で、多くの方に申し込みを頂いております。

研究

大腸癌の早期発見、早期診断、早期治療をめざしてこれまでにない大腸画像検査として低浸襲性画像検査であるCT コロノグラフィーを導入しました。これまでの注腸造影に代わる方法として期待されている検査法です。女性を対象に子宮卵巣病変を主目的に女性骨盤検診MR を、また乳がん検診ではポピュラーになりましたマンモグラフィーに代えてMR マンモグラフィーを導入しました。いずれも従来の方法と比較して侵襲が少ない上に多種の画像情報を得られるため診療レベルでも多用されている最先端の検査法であり、これを最優先に導入いたしました。さらに、2015年7月からPET-CTがん検診を導入し、さらに早期にがん診断を行うことができるようになりました。これら最先端の検査で得られた結果を報告し、皆様にフィードバックしていく所存です。

地域連携への取り組み

これまでの区あるいは職域中心の検診と決して競合する内容ではありません。地域でこれまで培われてきたスキームを温存しながら、さらに別の視点から疾病の早期発見を目指すものであることは充分ご理解いただき、お申し込みいただくことを期待しています。

地域連携行事

大田区地域連携学術集会 年2回

お申込み時のお願い

お申し込みは電話または1号館0番窓口で予約をお受けしております。希望される方は所定の方法にてお申し込みください。詳細はご案内のしおりをご参照下さい。

実績(手術/診療/検査)

【#1 CT コロノグラフィー】

腹部CT を応用した大腸の新しい検査です。便潜血検査、大腸バリウム検査、大腸内視鏡検査に次いで開発された検査法です。CT 検査の発展として注目されている項目で、CT 検査のハードやソフトの発展に伴い可能となりました。別名バーチャル大腸内視鏡検査とも言われている検査法とほぼ同じ検査で、実際にお尻から内視鏡を挿入することなく大腸のなかを観察するためバーチャルと言われております。大腸内視鏡検査を受けたことがあるが負担が大きかったのでいきなり受けるには抵抗がある。しかし大腸の病気は心配である方で申し込まれる方が増えています。腹部CT の応用であるため腹部の他の臓器の情報も得られるという大きなメリットがあり、大腸をメインにしながらも腹部のスクリーニング検査として期待されております。

【#2 MR マンモグラフィー】

通常のマンモグラフィーは乳がんの検査として定評を得ているものでありますが、このMR マンモグラフィーの特徴は放射線を使用せず磁気を使用するということ、両側一度に検査できるということ、乳房の圧迫を必要としないため苦痛が無いことなどが挙げられます。新しいマンモグラフィー検査法で特に放射線被曝が心配な方にお勧めできる検査法です。

【#3 女性骨盤検診MR】

卵巣、子宮という女性骨盤臓器に最も適した検査です。ある程度以上の大きさの病気は確実に見つけだす事が出来ます。また、この検査も放射線を使用しないため、被曝を気にする方にお勧めできる検査法です。

【#4 PET-CTがん検診】

がんは初期にはゆっくり発育しても、徐々にその増殖速度は速くなり、病院を受診して発見されたときには進行していることが多いのが現状です。PET-CT検査はがん細胞が糖をたくさん消費することを利用して検出する方法です。早期の発見が期待できます。さらにピロリ菌胃炎診断を組み合わせ、胃がんのリスク診断も行っております。今年大丈夫でも、来年はわかりません。ピロリ菌胃炎検診を行うと、胃がんになりにくい方をみつけることができるので、大きな安心が得られるかもしれません。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

診療実績(ドック・検診件数)

平成27年度診療実績

大腸がん
検診
乳がん
検診
女性骨盤
検診
脳ドック PET-CT
ドック
PET-CT
総合ドック
件数 14 8 18 66 32 70
2014年
件数
2015年
件数
2016年
件数
がん検診 CTコロノグラフィー 3 7 17
乳がん検診 8 4 4
女性骨盤検診MR 4 10 6
PET-CT 54 39
合計 15 75 66
当センターの最近3年間の実績を示していますが、2015年からPET検診が開始され、 2016年では全件数の過半数をPET検診が占めており、一気に検診の主役となりました。またCTコロノグラフィーは大腸がん検診の注腸造影にとって代わる検査法として全国的に見ましても注目度が高くなってきた検査法であります。その最大の利点はCTスキャンを基本にしているため大腸以外の腹部臓器の情報が併せて得られるところにあります。大腸がんの診断のゴールドスタンダードとして大腸内視鏡検査は欠くべからざる手段でありますが、全例をカバーするにはまだまだできる施設は限られている現状です。変わってCTコロノグラフィーは16列以上のマルチスキャンが可能なCT診断装置を備えている施設であれば、画像解析のソフトさえ応用すれば内視鏡検査など特殊な技術を要せず安定した結果が得られる検査法であります。その認知度が高まると共に受診者数も増加の一途をたどっています。MRI装置を使用しての乳がん検診、子宮体部がん検診をターゲットにした女性骨盤検診も一次検診としては他に例を見ないユニークな検診項目となっており、その最大の利点は放射線を使用せず検診を受けられるところにあります。通常の乳がん検診で苦痛を感したり、MRI検査の内容を理解された受診者の中にはリピーターの方もおられ、自身の体に放射線障害を与えたくない希望者に好評をいただいている検診項目であります。冒頭に述べましたPET検診ではPET-CT単独検査から腫瘍マーカー、ペプシノーゲン、ヘリコバクター抗体、アミノ酸インデックスなどのバイオマーカーを加えた項目もオプションとして可能となっており、中心となるPET画像に付加価値を加えることによって精度が高まることが評価されているものです。当センターの検診は通常の検診ではまだ応用されているところが少ない体にやさしい検査方法で大学病院ならではの精度の高い検診を実施しているものであり、一般的な検診とは重複することが極めて少ないいわばテーラーメイドの検診でありますので、個人でのご相談、ご利用はもちろんのこと、企業や団体さまからのご要望にも対応しております。

先端健康解析センターにおける【がん検診のご案内】