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胎児頻脈性不整脈に対する経胎盤的薬物治療

診療科:総合周産期母子医療センター(新生児科)

胎児頻脈性不整脈とは

胎児の拍動が何らかの理由で正常を大きくはずれて速くなる状態で、脈の速い状態が続くと、胎児の心臓の機能が低下して(心不全)、むくんで(胎児水腫)、赤ちゃんが死亡(子宮内胎児死亡)、にまでいたる危険が高くなります。
そのため早期に診断をして治療する必要があります。

胎児頻脈性不整脈の診断

現時点で胎児に行える検査は、胎児心エコー(一部では心磁図)だけです。専門的知識を有した医師が現段階で最も適切と考えられる診断をします。

胎児頻脈性不整脈の治療

胎児頻脈性不整脈のとき、早産になる事も多いため未熟児に対する治療も合わせて必要になっていましたが、一般的にあまり予後はよくないといわれています。
しかし、診断技術の向上に伴い、不整脈の治療薬をお母さんが飲むことで、胎盤を通して薬が胎児に届き、効果が認められることが明らかになってきました。こうした研究治療は国内で統一された方法で成績を集積、しそれが安全で有効かどうかを専門的な病院で確かめる必要があります。

治療の手順は以下のようになっています。

  1. この研究治療は入院して行います。
  2. この研究治療に参加できるかどうか検査等で確認します。
  3. 不整脈の種類を調べ、使う薬剤の種類や量を定めます。
  4. 内服あるいは点滴注射で不整脈の治療を始めます。
  5. その際、常に心電図モニターを着けて、状態を確かめながら研究治療をすすめます。
  6. 検査によって胎児治療による頻脈や胎児水腫の状態を観察します。
  7. 赤ちゃんが生まれた後の状態や不整脈がないかなどの経過をみていきます。
  8. 3歳までの、成長発達の様子を確認します。

全国的にも稀な疾患で、専門的知識と技量が要求されるため、厚労省で認定された高度医療に指定されています。選定された専門施設での相談を受けられることをお勧めします。東邦大学医療センターはその施設の一つです。

お問い合わせ

新生児科「胎児超音波外来」、または新生児科教授 与田仁志に直接ご相談ください。かかりつけの産婦人科の先生を通じてご相談されることをお勧めします。総合周産期母子医療センター(新生児科)のホームページ「胎児超音波外来」にも紹介方法が書いてありますのでご参考ください。