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急性リンパ性白血病細胞の免疫遺伝子再構成を利用した定量的PCR法による骨髄微小残存病変(MRD)量の測定

診療科:小児科

急性リンパ性白血病での微小残存病変(MRD)測定の意義

急性リンパ性白血病での微小残存病変(Minimal Residual Disease,MRD)を、白血病細胞の免疫関連遺伝子(Ig・TcR)再構成パターンを指標にして測定することは、個々の患者白血病細胞の初期治療への総合的な反応性を追跡できるため、従来の予後因子や最近の分子遺伝学的因子に比べ、より患者特異的な個別適正治療への道を切り開く手段として期待される画期的な新技術です。

この技術により、急性リンパ性白血病患者のより正確な予後予測が可能となり、治療開始12週後の測定結果に基づいて造血幹細胞移植の適応が判定できます。これにより、不必要な大量化学療法や造血幹細胞移植を減らすことが期待でき、医療費の削減も期待できます。また、将来的には、予後良好とされる患者群を同定することで、より毒性の少ない治療法の開発が期待されます。

適応疾患は

  • 小児の急性リンパ性白血病
  • 骨髄浸潤を認める小児のリンパ芽球性リンパ腫とバーキットリンパ腫

方法

測定には、診断時および初期治療の効果判定のために行われる一般的な骨髄検査で採取される骨髄血の一部を用います。

個々の患者毎に急性リンパ性白血病の診断時および治療開始5および12週目に採取した骨髄血を測定施設の愛知医科大学に提出し、微小残存病変(MRD)定量を行います。

MRD測定を実施する「愛知医科大学病院小児科研究室」は、2010年に欧州の白血病MRD専門研究機関(ESG-ALL-MRD)の審査を受けて、同委員会への参加資格を国内で唯一取得しており、世界標準レベルでのMRD測定技術による解析が可能です。

MRDの結果をその後の抗腫瘍剤を用いた化学療法の個別適正治療法の実施と、造血幹細胞移植の適否判定に役立てます。

費用

治療開始前(診断時)に1回、治療開始後5~12週の間に2回、計3回測定を行います。 費用は計3回の測定で94,000円となっています。保険適用外です。

お問い合わせ

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